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気になった言葉備忘録

脈絡はないですが、最近考えさせられる言葉を勝手にまとめてみます。

●邦画で一番何が好き?と考えたら、「学校」(一番初めのシリーズ)かなー、と思います。
舞台は夜間中学校。生徒は老若男女、みんな昼間は働いていたり、不良だったり不登校だったり事情があります。生徒の一人が亡くなったことがきっかけで、黒井先生の授業で「幸福」についての話し合いになります。

「みどり・・・。オレよーく分かった。
幸福ってのは金じゃないんだな。」

「そうよ、
お金は使ってしまったらなくなってしまうでしょ?
でも、幸福っていうのは、使ったらなくなるような形のある物じゃないのよ。」

「つまりよ・・・。
あー生きてえなーとか・・・生きててよかったなーとか・・・
そういうことだよな。」

「それならよく分かるよ。」

「だからつまり、幸せっていうのはさっ・・・。」

「何?どーいうこと?」

「うるせえっ・・・。
・・・だめだ!分かんね。えり子、おまえかわりに言ってくれよ。」

「だからっ・・・。それを分かるために
勉強するんじゃないの!?それが勉強じゃないの!?」
(映画「学校」)

勉強すること=幸せになること 初めて見た当時、そんなことを思いました。
この数式が、漢文が役に立つのか?試験に出るのか?という狭い意味での勉強ではない、
宮沢賢治の『稲作挿話』ふうに言えば、
「テニスをしながら商売の先生から義理で教わることでない」、
「吹雪やわずかな仕事の暇で、泣きながら体に刻んでいく」「ほんとうの勉強」ということを感じたシーンでした。


●ドラマ相棒は再放送などで時々見ていたのですが、その中で恋人がスパイの女性の話がありました。彼女の口癖は「私、難しいこと考えるのやめたんです。」でした。恋に夢中で、彼との恋愛のことだけを考えていて、内心怪しいと思っていながらも、考えることをやめ、犯罪に加担してしまう女性の話でした。スパイは彼女に手紙を残します。

「私の国はそういう国だ。だから私は難しいことは考えない。
私の国では難しいことを考えてはいけないのだ。
しかし、君は難しいことを考えてもいい国にいる。
分からなければ調べてもいい国にいる。
調べる手段がいくらでもある国にいる。
だが、君は私との愛があれば、難しいことは分からなくていいと言った。
難しいことを考えられる幸福より、愛に溺れる快楽を選んだ。
そんな君を、私は心の底から愚かだと思う。そんな君を、私はずっと嫌いだった。これからも、ずっと嫌いだ。」
  (ドラマ相棒11 第19話「酒壺の蛇」)

スパイの彼の国は、疑問を持ったり口にしたりしたら消されてしまう国でした。
最近この国でも危ぶまれていますが、考えさせられるセリフでした。
難しいことは考えたくない、楽しいことだけしていたいのは誰でも同じ。
でも、もしそれを考えてはいけない国になったら?疑問があっても、口にしても調べてもいけない国になったら?
そうしたらきっと、楽しいこともできなくなるのです。ドラマも漫画も映画も音楽もスポーツも本も絵も。
難しいことを考えてもいい国にいる幸せ、楽しみを享受できる世の中を守るために、
せめて保障されている権利は行使しなきゃな、と思います。


●昔のドラマですが、漫画原作のドラマで「ドラゴン桜」というのがありました。
偏差値底辺の落ちこぼれが、東大を目指すというストーリーなんですが、担当の先生が言うのです。「バカとブスこそ、東大へ行け!」と。

「いいか、負けるってのはな、騙されるってことだ。
お前らこのままだと、一生騙され続けるぞ!
社会にはルールがある。その上で生きて行かなけりゃならない。
だがな、そのルールってやつは、すべて頭のいいやつが作っている。それはつまり、どういうことか?
そのルールは、すべて頭のいいやつに都合のいいように作られてるってことだ。逆に都合の悪いところはうまーく隠してある。
だが、ルールに従う者の中でも賢いやつは、そのルールをうまく利用する。
例えば税金、年金、保険、医療制度、給与システム、
みんな頭のいいやつがわざと分かりにくくして、ろくに調べもしない頭の悪いやつから多く取ろうという仕組みにしている。
つまりお前らみたいに頭を使わず面倒くさがってばかりいるやつは、
一生騙されて高い金払わされ続ける。
賢いやつは騙されずに得して勝つ、バカは騙されて損して負け続ける、
これが今の世の中の仕組みだ!
だからお前ら、
騙されたくなかったら、
損して負けたくなかったら、
お前ら勉強しろ!!」   
 (ドラマ ドラゴン桜 第1話)


●美輪明宏の本でこういう文もありました。

ああでもないこうでもないと思いめぐらせる。
行き止まりにぶちあたっても、もっともっと考えてみる。
それが「哲学する」ということなのです。
哲学とは学者だけのものではなく、生活の中で庶民はみんな哲学をして生きていくのです。
誰でも哲学者なのです。
何ごとに対しても自問自答する心の作業を放棄したら、
自分も世の中もますますわからなくなります。
 (美輪明宏「愛の話幸福の話」)

衣食住や健康や文化と政治は深い関係だなあ、と思うことがあります。
「難しいことなんて考えてる余裕はないよ。」と言いつつ、自分で自分の土台を狭くしてしまうのが庶民の限界なのかも・・・。
仕事、医療費、子育て、介護、進学、自然環境、何もしないうちに悪くなってしまう、搾取されてしまう。
例えば投票率って今だいたい40%台(半分以上投票にすら行ってない)と聞きますが、さらにその40パーセントの中で組織票とか旨みがある人の票をのぞいたら、何の旨みもしがらみもない庶民の票なんてほんの少しなんだろうな・・・とか。
縁故やお金で生きるんだって決めている人は動機が分かりやすいしそれでいいけれど・・・そういうのない庶民、ほっといていいの??と感じたり。
この夏選挙権が18歳になって学校でも授業しているとニュースで聞きますけど、自分なら若い子にそういうことを伝えるなあ。
政治の話はなんだか運動家みたいで、日常生活で表だってするのは抵抗がありますが、
本来こういう話に右も左も関係ないし、国が良くなるならどっちでもいい、と大部分の人は思っているはずなんだけど・・・。


●学校時代習った漢文で、
子曰、「学而不思則罔。思而不学則殆。」

子曰はく、「学びて思はざれば則ち罔し。(すなわちくらし)
思ひて学ばざれば則ち殆し。(すなはちあやふし)」

というのがあって好きだったんですが、
以前、「漫画で読破・論語」という本があって、
牛の女の先生が学校に赴任して来て、生徒たちに論語を教えるという話がありました。
牛の先生が笑っちゃう感じで面白かったです。その中で、ウシコ先生??が言ってた言葉も印象に残っています。

「本を読み勉強をしても 
考えることをしなければ知識は混乱するばかり。
でも逆に考えてばかりで読書も勉強もしなければ
独断ばかりにおちいってしまうわ。
学習すること 思考すること 想像すること、
そうしてはじめて人は人となる と私は思うわ。」
(「漫画で読破・論語」)


●あと、漢文??つながりで言うと・・・
原作の方が亡くなって交代してから追いかけてないのですが、昔古本で集めていたのが漫画「味いちもんめ」。
この中で、料理人でボンさんというキャラがいたのですが、いい味を出していました。
料理人としての基礎はなく、元僧侶で遊び人だったけどその後落ちぶれて、主人公のいる料亭のおやじさんがお情けで雇ってあげているようなおじいさんなんですが、戦争やいろんな経験をしたぶん人間的厚みがあり、若い料理人たちに、鋭いアドバイスをする人でした。
料亭「藤村」に、ある日不登校の生徒がやってきます。季節は夏、ゴーヤが美味しい時でした。そこでのボンさんとその子の会話が好きでした。

「アンタ、同級生より一歩も二歩も先へ行っとるんやなあ。」

「ボ、ボクは、学校を休みがちなんで、友だちより遅れてしまって・・・。」

「同級生は勉強しとるだけや。
けど、アンタは学問を始めようとしとる・・・。 
ニガウリゆうんや。食うてみイ・・・。今のアンタの心のような味がするでえ・・・!
どや、苦いやろ?そやけど、その苦みは体にええんや。
人生も時に苦いことがある。アンタも今その苦みを味おうてるところや。
けど、それも薬や・・・。人間を大きゅうするためのな。
強いられて勉めるだけなんが勉強。
“学びて後に疑うあり。疑いて後に問うあり”・・・。それが学問や。
アンタ、勉強することに疑問を持ったんやろ・・・?
人間、何のために学問するんか?
飯を食うんと同じや・・・。
体を作るんが食事、心を作るんが学問や。若いときは両方ともしっかりせにゃアカン・・・。
“少にして学べば、壮にして為すなり。壮にして学べば、老にして衰えず”ゆうてな。
どや、ワシ輝いとるやろ?壮にして学んだからや。」 
 (漫画 味いちもんめ31巻)

何かを覚える時って、始め全然分からなくて、そのうち分かった、つかんだって思う瞬間があって、でもまた分からなくなるんですよね。そうやってもう一度考えて悩んで、もう一度分かった時、初めて本当に分かったことになるって気がします。
若者だけじゃない、壮にしても学べる。ボンさんはしがない一労働者だったけど、確かに輝いていました。

(追記:漢文じゃなくて「学問のすすめ」とかなのかな?と思って検索してみたら日本人っぽい。詩としての漢文と、論語みたいな儒教の教えっぽいのと、江戸時代などに日本で書かれたのと、読み下し文だと全然区別つかないなあ。よく、韓国のドラマなんかでも大学とか小学とか出てくるけど。
まあ何にしても、どこの国の教えでも、何の思想でも、いい言葉にボーダーラインはないってことですね。)
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